引越しに役立つコラム

似ているようで違う引越し業者と軽貨物運送業者の違い

引越しの荷物を運ぶ運送業者

人が引越しをする理由は様々です。転勤になることもありますし、高校や大学など進学する際にも、心機一転新たな場所で暮らすということがあります。そんな時、引越しをする方法を考えることになりますが、どんな業者があるのか調べておかなければなりません。なぜなら、単純に引越し業者に依頼しているつもりが、軽貨物運送業者であるという可能性も出てくるからです。同じように見えていても、実は異なる性格を持っている仕事であるのは、表面からだけでは判断することができないでしょう。この違いを知っていれば、状況によって使い分けすることができるようになります。

まず知っておかなければならないことは、引越し業者は国土交通省から認可を受けていないと、運送業者として営業することができないということです。また、引越しをするということだけではなく、荷物を運ぶにあたって有償で行うことができないとされています。

運送を行っている業者の中でも引越しを専門としているところは、引越し業者と呼ばれています。この場合、兼業のところは少なく、専門で行っていることがほとんどです。というのも、引越しの作業は一人では対応しきれないことも多く、複数の人員が乗れる車両を使う必要があるからです。

引越し業者と軽貨物運送業者の違い

運送業者を細かく見ていくと、一般貨物自動車運送事業、貨物軽自動車運送事業、貨物利用運送事業という3つの形が定められており、それぞれに特色があります。これは国土交通省が定めたものです。こちらでは、一般貨物自動車運送事業と貨物軽自動車運送事業の違いについて紹介します。

まず、一般貨物自動車運送事業は、一般に運送屋さんのことを指します。引越し業者もこれに含まれており、ほとんどがこの事業者となっています。引越し専門ではなく、専門部門を持っているなど兼業で行っている場合も、ここに含まれています。国土交通省に認可されるためには、色々な条件をクリアする必要がありますが、最低5台の運送用に使う車両を保有していなければいけませんし、個人で経営することできません。法人の認可となるため、緑地に白のナンバープレートを使っていることで区別がつくようになっています。しかし、引越しのシーズンには車両が足りなくなることもあるため、繁忙期という限定された期間のみ、白ナンバーをつけたレンタカーでも営業することが可能です。これは限定措置ですので、いつでもできるわけではないということも覚えておくと良いでしょう。

次に、似ているものの異なる存在になるのが、軽貨物運送業者です。こちらは、軽自動車を利用しているところが重要で、比較的小さな荷物を専門としている運送事業者を指します。名前の通り軽自動車1台で事業を開始することができるようになっており、法人でなくても構わないという特徴があります。そのため、個人事業主でも行っていくことができます。この認可を受けていると引越しを請け負うこともできるため、単身用など少量の荷物を運ぶようにした特装車も多く見かけるようになりました。大きなファミリー用冷蔵庫や大型家具類といったものでも積載できるようにしてある車両もあります。この車両は、黒地に黄のナンバープレートがついてるところも特徴です。

積載量が少ないため、荷物の少ない単身赴任や一人暮らしなどで引越しをする場合には、メリットもあることは確かです。軽自動車1台に収まるということは、引越しにかかる費用を大きく抑えることができるようになりますが、デメリットもあることを理解しておかなければいけません。

軽貨物運送業者のデメリットも理解しておこう

軽貨物運送業者の場合、引越し業者とは違い、車両に1人しか乗れないところに大きな違いがあります。個人で経営していることもあるため、比較的安価であっても人数は増えません。また、大型の荷物があるときなどは、自分一人で運ぶことができないため、依頼者が手伝うということもあります。これが大きな違いとなってくるでしょう。

荷物に関する保証にも違いがあります。しっかりと保証されていないこともありますので、依頼をする前にしっかりと確認しておく必要があります。特に高齢の方や女性が依頼する場合などは、十分に注意するようにしましょう。荷物が多くなると積載できなくなり、複数往復するようなことが起きてくるため、割安感が消滅するということも珍しくありません。このように重量の問題もあるため、重い家具などがある場合にも注意が必要です。

ダンボールなどを用意したり、あとから回収するようなサービスもありません。もちろん荷造りも自分でしなければいけなくなるため、この辺りにも注意が必要でしょう。このように注意すべき点はいくつかありますが、魅力的なメリットもあります。どの業者に依頼するかは、自分がどのような引越しの形態を望んでいるか、また荷物の量や距離も含めて考えることが大切です。

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